宮本武蔵、二刀流と水墨画と五輪書

宮本武蔵は剣の道に励み、二刀流を生み出し、
武蔵
1対100 で闘った”吉岡一門との一乗寺下り松の決闘”
4
や、巌流島での佐々木小次郎との決闘で、生涯負けなし、の大剣豪として有名だが(一部には凶悪な人殺しという見方もあるが)、晩年に描いた水墨画の業と「五輪書」の今にも通ずる兵法、生き方にも感服する。
12

五輪書に曰はく、
3
姿勢について、(闘う姿勢のことだが、現代の我々の普段の姿勢に通じよう)「まず、顔はうつむかず、仰向かず、曲げず、視線を乱さず、額にしわを寄せず、眉の間にしわを寄せて、目の玉を動かさず、またたきもしないように気を配り、目は少しすぼめるようにしておく。顔つきはゆったりと見えるように、鼻筋をまっすぐに立て、顎は心もち突き出すくらいがいい。首の後ろに筋が垂直になるように、うなじに力を集め、眉から下の全身に等しく力がいきわたるようにする。両肩を落とし、背筋をまっすぐに、尻は出ていないようにする。膝から足先まで力を入れて、腹を張って腰が前かがみにならないようにせよ」
imagesTUNRRD96

「目くばりは、大きく広くせよ。目くばりには”観”と”見”の二通りあるが、”観”を強く”見”を弱く、というように目くばりせよ。
遠いところのものごとを近くに見、近いところは遠くに見るようにするのが、大事なところである」
無題

よい姿勢、いい構え、で仕事も、遊びも。