頓智で有名な一休さんだが、実像は室町時代の名僧一休宗純で、仏教に帰依しながらとらわれず、自由な言葉を残している。
「人はどこから来て、どこへ往くのか」と問われて、
「有漏路より無漏路に帰る一休み 雨降らば降れ 風吹かば吹け」<有漏路は煩悩のある世界:シャバ、現世。無漏路は煩悩などない所謂:あの世>「この道を行けばどうなるものか危ぶむなかれ 危ぶめば道は無し踏み出せばその一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ」
「釈迦という いたづらものが世にいでて 多くの人を迷わかすかな」
他界する直前、見守る弟子に「危急の際に開けよ」と託した手紙。
後日、危急の際に開けてみると、「大丈夫、心配するな、何とかなる」とだけだったらしい。