立川談志の後継者のひとり、立川談春。
談志の著名な弟子には、TVでもお馴染みのマルチタレント落語家志の輔、談志の狂気を受け継いだ(と本人が言ってる)志らく、がいますが(いずれもプラチナチケット)、談志落語の正当な後継は談春と言われています。
その談春の独演会、それも好きな演目『居残り佐平次』だというので、取手まで遠征してきました。
会場は利根川堤防そばの取手市民会館。
まぁ、のどかというか。
開場まで時間があったので、付近を散策。
すぐ裏手の八坂神社。宮司さんが玉砂利を掃き清めていました。
堤防を越えて河川敷にでると、今も向かいの我孫子市とを行き来する渡し船を発見。(というか桟橋を)
小堀の渡し。100円でちょっと迂回しながら、向こう岸へ連れて行ってくれます。落語の世界のよう。
というわけで、会場に戻り、
談春グッズを販売する お弟子さんらしきを盗撮して、
開演。当然カメラ禁止なので、会場の拍手に紛れて一枚だけ失礼。
ステージというか高座はライトしか写ってませんが、右上のミラーに談春が見えます。
これ以降は善良な落語ファンとして聞き入ったわけですが、演目の内容は有名なので触れずに代わりにいくつかハプニング&特記事項をご報告。
①マクラに入って暫くすると、突如ゴーッという地響きのような音と振動。
談春しばし唖然として、「地震? 誰も動かないけど・・・」と中断にもイヤな顔しないながらも「地震がきたら、すぐ潰れそうだねココ」と。そして再開。(多分、古いボイラーの始動音だったのではと推測。この後暖房が入らず(入れず)、皆凍えてました)
②マクラの中で、「そうそう、稀勢の里おめでとうございます」から、ひとしきり大相撲のお話。演目には「居残り佐平次」ほかとあったので、これは先に『佐野山』を演ると誰もが思ったはずだけど、結局そうでないどころか、ほかとあるのに終わってみれば『居残り佐平次』だけで終わり、ほかは何だったんだろう?
③本題に入って、いい調子で落語の世界が話し手、聞き手の中で構築された頃、何と今度は非常ベルが鳴動。高い音で、ジリジリジリーと10数秒。唖然とする、談春とお客さん。
幕間に撮影、コイツが鳴動。
田舎の会館とはいえちょっとあり得ない。でも、談春、気分を害した素振りも見せず「どこまでいったっけ・・・」と笑いに変えて熱演。これ絶対どこかで話のネタにするな、と思いました。
④もう一つ後段になって、今度は誰かの携帯電話の妙な着信メロディ。談春が気が付いたかどうかの音量だったけど、周辺はヒヤヒヤ。これがまた相当時間鳴り続ける。そして、止んだと思ったらあろうことか、持ち主のオバちゃん、席で話し出した。「いいかげんにしろよ」の声の主、エライ。でも止めたのはその20秒後くらい。
あとで確認したら団塊世代のオバちゃんだけど、一緒に来た人も止めろよな。
談春ごめんなさい、でした。
この後の、談春独演会の予定はココ。