天才奇才で知られる河鍋暁斎の展覧会は渋谷文化村ザ・ミュージアムを皮切りに全国を回っている最中ですが、埼玉県蕨市に住むお孫さんが自宅を提供して運営する河鍋暁斎記念美術館があります。
河鍋暁斎記念美術館
ちょっと分かりにくそうだったので、ナビを頼りに国道17号からJR「蕨」駅方面に向かって5分ほど。
こんな看板が見えます。
無料駐車場
表側に無料駐車場があります。正面の三角屋根が美術館。
手前がミュージアムショップ、ここで入場券(@320円)を買ってから右側のエントランスへ進みます。
館長の河鍋楠美さんが暁斎のお孫さん。当然、館内は撮影禁止でしたのでいい子に守りましたが、全国ツアー中の作品とはまた別の趣あるものでした。
蕨宿 旧街道
東海道の裏街道で京都へ通じる中山道の日本橋から板橋宿を経て二つ目の蕨宿。市が旧街道の街並みを残しています。開設400年の記念事業だそうです。
風情ある和菓子屋さんで、
@55円の串団子やらを求めて、
蕨宿本陣跡の横に、
立派な歴史民俗資料館があります。無料です。
歴史民俗資料館
当時の街並みが緻密な模型で再現されています。
旅籠へ到着した旅人の足をすすいでいるところでしょう。
商家です。
分館
歴史民俗資料館(本館)から300mほど東京寄りに分館なるものもありました。
ここは、資料展示ではなく旧家の様子と日本庭園に触れられます。
中々のお庭です。
池の岩の上には、何故かヘルメット姿のもぐらとうりん坊がこちらを見上げていました。
ところでこの分館の前に蕨市の中央郵便局がありますので、あまり長時間にならないのであれば、旧街道探索の無料駐車場として使わせてもらってもいいと思います。
迷子救出
分館のお庭でくつろいでいる時にちょっとした事件が。
小学生の男の子が泣きながら庭を往復しているので、訊ねてみるとお姉ちゃんとはぐれた2年生のカケル君でした。初めは泣いて、動転していて、どうしていいか分からなかったので近くの交番に引き渡そうとも考えました。次第に落ち着いて、小学校まで行ければお家が分かるというので、グーグールマップを頼りに小学校正門まで手を引いて、そのあとは「学校は何が楽しい」などと多少の会話を楽しみながら、お家まで25分ほどのお散歩。
自宅マンションまで無事送り届けて、インターフォンで家族とつながったことを確認して、バイバイです。30分ほどのふれあいでしたが、こちらも珍しい体験をさせてもらいました。頑張れ!カケル君。
四国屋のさぬきうどん
徒歩でぐるっと回って旧街道に戻り、遅い昼食をこれまた粋な蕎麦屋(うどん屋)でいただきました。
手打ち うどん、四国屋さんです。
ぶっかけ と、
野菜天ぷら付 わかめうどん。どちらも美味です。
店内をふと見渡すと、
ところどころに河鍋暁斎の絵が飾ってありました。さすがご当地。戦中に疎開していたらしいのですが、郷土としての誇りなんでしょう。
中山道 蕨宿。東京からすぐのところに江戸時代があります。