筑波山地域ジオパーク構想の中に人知れずかすみがうら市(旧 千代田村)にあるのが、雪入りふれあいの里公園。田園地帯の小山の中腹に現れる。
採石場の跡地とあって、場違いな巨大擁壁を見上げる地に作られた。50Mはあろうかというコンクリート擁壁は、”進撃の巨人”が向こうから顔を出しそうでちょっと不気味。
常磐自動車道土浦北ICから、千代田CCに向かって県道64号線を行くと、分かりやすい看板に従って30分くらいだが、集落を抜けて山道に入ると舗装はしてあるものの山への行き止まりの一本道。公園のためだけに道路を作ったのかといぶかっていたんだけれど、採石場跡地と分かり納得。
遠く霞ヶ浦を見渡す眺望もいい。採石場の面影は巨大なコンクリート擁壁のほか、敷地内にさりげなく散らばる石材くらいしかないが、かつてはウランを含む鉱石も採取され、日本で初めてリン酸塩ペグマタイトなる鉱石も採取された貴重な採石場だったらしい。
ネイチャーセンター内にはジオラマもあり、近郊の野生生物の剥製がお出迎え。
ザリガニつりを楽しむ親子連れ。ここを起点とするハイキングコースもあり(但し案内板が極めて乏しい)また一つ隠れたイバラキスポットを発見。
来た道と同じ道を下り(行き止まりなので当たり前)、旧水戸街道にある稲吉宿に立ち寄り。
稲吉宿本陣。現在も坂本さんがお住まい中。
ちょっと有名な木村家住宅。当時は旅籠だったけど、ここも現在も木村さんがお住まい中の由。
すぐそばの香取神社と、おばあさん。
ずーっとここにいる様子でしばらくおしゃべりしてくれたけど、お参りして戻ると忽然と姿がない。本当にいたんだろうか?
旧街道の宿場町はもともと盛んだったところもあれば、稲吉宿のように需要に応じて設けられたところもあるようだけど、地を守る神社を大切にしているので、今に残る町並み、風情もやたらに落ち着く。渋谷には行きたくない。