2015年9月10日、関東・東北豪雨により鬼怒川が決壊し、市の1/3が浸水した水害から2年、決壊箇所の修復も終え、記念碑が披露されました。
除幕式を終え、関係者に披露された記念碑。「決壊の跡」とあります。
常総市役所
まずは水害の数か月前に新築された常総市役所を訪れました。
立派な庁舎です。手前に見える黒い建造物は水害の後、それを記すものとして建てられたものです。
庁舎側から見える位置に自然と共に歩むという文字。あれだけの天災に遭っても、自然を恨まず共に歩もうとする人々の気持ち、あー日本人です。上部にひかれた横線が浸水ラインだそうです。地上1M35センチ。
水害に備えて設置されたものの、水没してしまい役に立たなかったことで有名な発電装置は、新たな防水壁に囲まれていました。
防水壁にも浸水ラインが記されています。
今晩は市民広場で復興を願う屋外上映会だそうです。
決壊箇所
堤防の左側が鬼怒川の河川敷。右手奥の人が立っているところから向こう(川上)200M位が決壊したところです。すでに修復も終わり芝もついていますが、この河川敷が濁流でいっぱいになったのでしょう。
堤防から鬼怒川を背に浸水した街や畑を眺めます。2年前、浸水2日後に来たときには見渡す限りの湖状態でした。今は、新しい家が何軒も建築されています。
決壊箇所のすぐ脇に献花台がありました。パイプいすの上に復興のひまわりの種が置いてあり、関係者からいただいて帰りました。
記念碑 決壊の跡
除幕式のあと、お偉いさんのありがたいご挨拶の最中です。
記念碑は常総市が建立しますが、建立場所は一級河川鬼怒川の堤防の上なので国土交通省の管轄です。いろいろあって時間もかかったのでしょう。
街にはTV asahi、
河川敷には日本TVも来ていました。
記念碑 決壊の跡は神達岳志常総市長の揮毫です。
裏面に彫られた文字が、平成25年9月10日12時50分、200Mが決壊したことを伝えます。
記念碑の横に香取神社の祈祷神璽も祀られていました。
神達市長、剣道をやっていたとか、なかなかいいガタイです。
式典終了後はマスコミ各社による市長へのぶら下がり取材が続いていました。
浸水から2年。一見のどかに見える被災地ですが、まだまだ大変なこともあるのでしょう。復興を願います。