笠間市に出雲大社の分社として祀られている常陸国出雲大社があります。
島根県の御本家からもう一つの分社 長野県の諏訪大社を通って、直線上にあるここ笠間市福原に鎮座し、かの有名なぶっといしめ縄が縁結びのご利益とともに人気です。
右の大木が大黒柱。(構造的に屋根を支えているわけではありませんが)
初めて訪れてその荘厳なお姿には、改めて魅せられましたが、”ある事件”をきっかけに平成26年9月に御本家から ”独立” した歴史を知って、アンチ権力の私としては益々 応援したくなりました。
”ある事件”とは、永谷園と神社本庁も絡んでくるのですが、常陸国出雲大社が縁結びグッズを永谷園とタイアップしてプレゼントするキャンペーンを企画したところ、神社本庁の言いなりの御本家が止めたことにより、お家騒動に発展し「じゃぁ、独立するから」と袂を分かったものです。詳しくはココ。
神社本庁のお堅い振る舞いの是非はさておき、常陸国出雲大社、お上の意向を以って御本家を通じて自分らを従わせようとした、そのやり方にNOを突きつけたその意気やよしと深く感銘です。
これが本殿。入れません。(格子の向こう側にカメラを入れて撮影)
先ほどのぶっといしめ縄のところが拝殿です。
常陸国出雲大社は縁結びで有名ですが、もうひとつユニーク?な場所を抱えています。拝殿から少し昇って本殿のまた先に、樹木葬のできるエリアを提供しています。
入って右手奥がそれ。さすがに見学は控えました。
ふくはら霊園として管理しており、1区画 50~60万円、管理料8,000円/年。
でも、個人的には墓石の下におかれるのもいやだけど、樹木葬も寂しいな。やはり手元供養がいいな。それにしても頑張れ!反骨の常陸国出雲大社!!
ここ常陸国出雲大社ほどポピュラーではありませんが、ここから国道50号線を東に車で5分程のところに、知る人ぞ知る笠間の名刹があります。(もちろん笠間稲荷神社は余りにも有名ですが、それとは別に)
西念寺という、浄土真宗の聖地ともいわれるお寺です。
西本願寺に源を発する親鸞の浄土真宗は、東国ではここを起点に広まったようです。
山門をくぐると、立派な本堂が迎えてくれます。
中央右側の障子に「入口」とあり、静謐な祭壇まで入ってお参りができます。
本尊阿弥陀如来立像が安置されています。
境内には数多くの風格ある建物が。
「稲田御坊」とも呼ばれる西念寺は、参道から国道50号線を石橋が繋いでいます。
「見返し橋」です。親鸞が一人京都へ戻る旅に立つとき、残す家族との別れを惜しんで振り返ったとか。親鸞も人の子です。
笠間市の西側、JR水戸線で言えば稲田駅から福原駅の1駅区間の3Kmのところにある2つの名刹、常陸国出雲神社、西念寺。神社仏閣ファンならずとも、お奨めです。