飛び石を入れて9連休のゴールデンウィークが始まりました。
どこへ行ってもどこへ行くにも、混雑、渋滞を考えると、中々予定が決まらない方も多いかと思います。特に、東京方面からは高速道路の往復の渋滞は、テレビで見て、(喜びを噛み殺しながら)「たいへんだねぇ」と言っているに限ります。
そんなGWですが、東京方面からも割と混まずに行けて、充実したホリディを過ごせる、かな、と南房総の隠れたる観光スポット鋸山 日本寺を実地調査からご紹介。お薦めです。
鋸山(のこぎりやま)は『地獄のぞき』で有名ですが、それも日本寺の境内にあります。
日本寺は、鋸山日本寺(のこぎりやま にほんじ)と呼ばれていますが、正式には、乾坤山 日本寺、とかでちょっとややこしいですが、1300年の歴史と世界一という羅漢霊場を誇る由緒ある名刹と、『地獄のぞき』を始めとする見どころ満載の心清めながら楽しめる山寺です。
東京からのルートは、三つ。一つは、京葉道路か湾岸道路 経由で千葉を抜けて、館山自動車道に入り、富津金谷ICで下りて10分ほど。
もう一つは、川崎からアクアラインを使って木更津を抜けて、同じ館山自動車道へ。
もう一つは、三浦半島に寄った”ついでコース”ですが、久里浜からフェリーで浜金谷やダイレクトで上陸するというもの。(東京からのルートではないですね。でもこれは楽しそう)
館山自動車道に入るまでは多少の混雑はあるにしても、午前8時くらいまでに入れればストレスなく行けると思います。
館山自動車道は片側1車線のところが多いものの、沿道やその先に爆発的な観光地がないために(夏は別です)、行きも帰りもスムーズに流れます。
ということで、富津金谷ICを下りてフェリー乗り場を覗いて、横のお土産屋「ハマーズ」を冷やかしてから、いざ日本寺へ。
午前9時頃。久里浜へ向かうフェリーに乗るために車が並び始める。整然と。
お土産屋「ハマーズ」海産物から地元銘菓が豊富に揃い、試食の数は驚くほど。その気になれば(なってはいけませんが)一食分くらいになりそうです。
車で日本寺に入るのにも三つのルート。
一つは、①ロープウェイ乗り場の駐車場に置いて、ロープウェイ(往復930円)で。
もう一つは、②スタンダードに鋸山登山自動車道(500円)を使って、西門 駐車場へ。今回は、下調べの上、③唯一タダの一般道(館山観光自動車道)を使って、東門 駐車場へ。
地図の左上が①のロープウェイ ルート。その下が②の有料道路ルート。
右下が、表参道を通り越して登る③のタダルート。
駐車場はどこも無料ですが、③の一般道もほぼ整備されており、これが正解かと思います。
午前10時前。東門 無料駐車場は八割くらい。正面の階段から入門。拝観料@600円。
石の大仏を拝みます。これは復元らしいですが、オリジナルはどデカイ岩から削り出したんだと。
ここからたーくさんの羅漢像を巡ります。1500体。首がとれていたり、頭が割れていたりで、痛々しかったこともあり撮影は控えました。
ただ、ずーっと階段を登ります。
整備された石版の階段をみんな ひたすら。
登って下って平行移動して、
ところどころの、ありがたい お印 を拝んで、
たどりついた頂上(標高350Mくらい)から北西側東京湾を望む。
南側山地。
かの東山魁夷画伯の出世作「残照」はこの辺の景色が描かれていると聞いています。
電線がチト邪魔だけど、同じ景色を見ているかと感無量です。
「残照」(自宅では複製を飾っている)
のぞく場所には、流石に人の列が。
30分くらいでしたが、木陰で並びました。
その場所からは、あまりのぞけませんでしたが、横から見るとよく分かります。
敢えて、切通しを作っているのだと思います。
切通しを抜けると、現れる百尺観音。切通しは、これのための演出かな。
百尺観音、10Mくらいありますが、これ、岩山を上から切りながら、だんだんに彫っていったんでしょう。写真撮影させていただいたあと、もちろん拝ませていただきました。
境内には、初めに通った大仏広場以外には売店も自販機もなく、飲料は持参すべきでした。
いただいてぼーっとしていたら、
続いて、煎茶セットがでてきました。境内で採れた梅で作った和菓子付。これで@700円は安い。
日本寺をすべて見るには二日かかるらしいのですが、堪能した参拝でした。