水戸街道の古道が国道6号線と並行して龍ケ崎市の一部を若柴宿として栄えた名残があります。
龍ケ崎ニュータウン北竜台松葉地区と呼ばれる住宅街の裏側に、今も整然とした街道が通っています。
横綱稀勢の里が卒業した松葉小学校からも歩いて10分程のところです。
八坂神社からが若柴宿コア区間
今ではもちろん整備された道が、JR常磐線「佐貫」駅からニュータウンへのメイン道路から国道6号線に繋がる龍ケ崎大橋への道の間、500Mほどの区間に若柴宿の名残を見ることができます。
「佐貫」駅側から八坂神社にお参りして若柴宿を歩きます。
道は高台を走り、いくつもの坂道が南側の田んぼに降りていき、それぞれが命名されています。
本陣ではなかったようですが、当時からの豪農のお屋敷の板塀が続きます。
向かいにもこんなお屋敷が。
人通りも、車もまばらな旧街道の素敵な風情です。
金龍寺
道が直角に右折するところに金龍寺というお寺に出会います。新田義貞が700年前創建したという古刹で、マニアもちらほら見かけます。
入ってすぐのところに樹齢300年の椋の木がしっかり根を下ろしています。
山門の向こうに本堂が見えます。
本堂。何故かお賽銭箱は無く、お米の包みのようなものが扉の前に奉納されていました。
聖観音と羅漢堂。
鐘楼も見ごたえがあります。
境内は整然と掃き清められ、夏まっさかりでしたが蛇の目草?のような花や鶏頭が目を楽しませてくれます。
金龍寺を後に街道を進みます。
これまた立派な和風の門構えですが、中には素敵な洋風建築。お子様の趣味なんでしょう。
星宮神社
金龍寺から5分ほどで星宮神社の鳥居が見えてきます。長い参道には由緒ある関取(稀勢の里ではありません)が奉納した石灯篭がありました。
本殿です。
不思議なNPO
星宮神社から20Mほど行ったところに、若柴宿とは関係ありませんが、不思議なNPO法人の看板が目に留まりました。
建物はあるものの人の気配がなかったので、どういうものかは聞けませんでしたが、近くの人に聞いてみると、作りすぎた野菜をもらってくれるとか、何とか。
高齢者の福祉の増進のほかに、子供への何らかも目指していたようで、
敷地内にミニトレインが走っていた形跡もありました。
こんなのもある若柴宿。心やすまる風景です。