安・近・短の代表的な観光地熱海。市長の政策的意向もあって、TVへの露出度も非常に高く、昨年度は120回超のロケがあったとか。製作費に悩むテレビ局の事情とマッチしてひな壇タレントによるプチ旅行記が流され、それに誘われるように老若男女で賑わっている。
しかしながら、駅前から始まる飲食店、お土産やは、高、不味、混の三拍子。そんな中、駅近くのお勧めのB級グルメを紹介。
駅前はこんな感じで、東京から来て左手に降りるとロータリー。正面に熱海駅前第一ビルが鎮座し、右手に駅沿いに行くと「平和通り」と「仲見世通り」という二本のアーケード街。お勧めじゃない、観光客相手のお店のメニューは以下の通り。
これは大盛りらしいが、普通も800円也。
と、これらに比べてお勧めなのが、熱海駅前第一ビルの地下1階「まぐろや」さん。
店内には、芸能人の色紙がいっぱい。(ロケで来たであろう、ひな壇芸人ばかりだけど)
もう一店、リーズナブルな寿司屋が平和通りを下って行って出口付近左側にある「磯丸」さん。生シラス生サクラエビが売り物で、昼時はちょっと混むがコスパには納得。
生ビールを飲み終わったジョッキでお代わりすると50円引きは左党には嬉しい。
熱海でラーメンもないものだが、知る人ぞ知るラーメン屋「雨風(あまから)本舗」さん。店の構えと内装から、女性にはちょっと敬遠されるかも知れないが、絶妙な味で地元民が絶えず食している。
8席のカウンター席のみで店内に清潔感は求めてはいけないが、仲見世通りを国道に出たところの角にあるこの店、隠れたる人気店である。
一押しみそラーメン。750円。スープ、麺、味付け卵、厚切りチャーシュー全て濃厚、芳醇である。
B級グルメの紹介のついでに、お殿様の経営する熱海お土産やの実態を紹介。まず平和通り、仲見世通りとも朝は8時くらいからやっているが、ほとんどが夕方5時ごろ閉店。お客が来ないから閉めるのか、やってないから来ないのか、いずれにしてもサラリーマン的営業時間でやっていけるからだろう。次に値段。
これがお土産やの標準的な値付け。産地の割に高くない?対して
これが先ほどの「まぐろや」さんの店頭テイクアウト価格。
そして極みは、有名な「七尾たくあん」のハーフの値付け。
280円。
これ、みんな同じ商品でほとんど隣り合っている店のもの。お客をなめているというのか、マーケッティングは卑怯かと思っているのか、やはりこんなでも買ってくださるからいいかというのか。
かつての繁栄の余韻冷めやらぬ、お殿様たちの街である。