大東亜戦争とインドと日本

大東亜戦争(アメリカは太平洋戦争と称し、昭和天皇は”先の大戦”と称したが)での日本の働きを評価しているインドは、アジアの中でも際立った親日国である。
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無謀な戦いの代名詞ともなっている「インパール作戦」を含む、旧日本軍の戦いによって独立を勝ち得たことを国家として日本に感謝を捧げ続けている。(最近の若い人はそうでもなくなったようだが)


8月15日を独立記念日としているが、50周年記念日には下院議長を務めたラビ・レイ氏が有名な挨拶を残している。
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「日本が日露戦争に勝ったことにより、インド国民が勇気づけられ独立運動に立ち上がった」。法曹界の重鎮レイキ博士もまた、「太陽が空を輝かし、月光が天地を潤し、満天に星がまたたく限り、インド国民は日本の恩義を忘れない」

大東亜戦争は世界史的に、満州事変や支那事変のような侵略色を否定できない戦争と区別され、止むを得ない戦争としての位置づけが固まりつつあるが、戦後の極東国際軍事裁判でもインド代表のパール判事が一人、日本の無罪を主張している。「これと同じ通牒を受け取った場合には、モナコ公国やルクセンブルク大公国のような小国でさえも、アメリカに対して武器を手にして立ち上がったであろう」と。
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これと同じ通牒とは、これまた最後通告の代名詞とされるハル・ノートであり、日本が進出して現地の繁栄をももたらせた中国およびインドネシアからの、軍隊ばかりでなく警察までも撤退せよ、という開戦の途を取らざるを得ないものとしたアメリカの策略である。

日本は戦争に負けたが、その結果としてインドをはじめとするアジアの国々が、西洋の屈辱的な植民地支配から独立を勝ち取った事実は大きい。「母体は傷ついたが、素晴らしい子供たちが生まれた」という解釈がアジアには厳然として存在する。戦争の真の敗者は植民地をすべて手放すこととなった西洋だという人もいる。
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私は未だインドを訪れたことはないが、貧富の差の大きい同国での隣り合わせにある生と死、ガンジス川のほとりで死者を荼毘に附しその灰を流す、薪すら買えない貧者は死者をそのまま流すという風景にも接してみたい。
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蛇足だが、そのガンジス川の水をわざわざ手で掬って(たまたま口にしたのではない)飲んで、帰りの飛行機の中で七転八倒した知人は、hebinumaなるブログを書いて元気に生きている。
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