クリスマスだが宗教を越えた火渡りの祭りを見た

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クリスマス イヴである。キリストの誕生日を祝うものとして多くの(信仰していない)日本人もあやかって祝う夜である。(何故、当日の25日より重視されるかは知らないが)イスラム教徒も祝うのであろうか、(本物の)仏教徒も祝うのであろうか。

宗教それぞれが縦割りにわが神様の儀式にこだわる中、そんなちっぽけな了見ではない、宗教を越えた、世界平和を祈る祭りが、昨夜龍ケ崎の来迎院で行われた。火防(ひぶせ)大祭である。
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国指定の重要文化財多宝塔で知られる天台宗のやや地味なお寺であるが、毎年12月23日(天皇誕生日とは関係ない)、世界平和を願い山伏が集まり、お祓いや山伏問答という”知識確認の儀式”のあと、煌々と焚かれた火を地面にならべ裸足で歩く。
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厳かな正門。普段はロウソクはない
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金ぴか鮮やかな本堂
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山伏問答

炭火の上を裸足で歩くことは、科学的にも生物学的にもそれほど難しいことではないらしいが、何よりキリストだ釈迦だ、天台宗だ真言宗だ、などといささかも騒がず、すべての宗教、教義を受け入れ、挙行されるこの祭りのフトコロの大きさに感じ入る。
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この火をおきにして裸足で歩く

一番身近であろう仏教のお釈迦様の誕生祝である”花祭り”(4/8)すら知らずに、クリスマスを盲目的に祝う我が同胞にちょっぴり心を痛めながら、寒くなったのでクライマックスの火渡りはパスして帰路についた。尚、来迎院の境内には長い鎖で繋がれた元気な柴犬ライちゃん(私はこう呼んでいる)がおり、いつも笑って迎えてくれる。
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