つくば道
つくば市北条から筑波山に通じるつくば道は、日本の道百選にも選ばれ、なかなか趣のある道です。
つくば道の半ばまで車で走り、普門寺から敢えてつくば道をはずれ、六所大仏を経て、つくばねカントリークラブ(亡くなった父がメンバーでもあったので)の西側を抜けて、山道から筑波山神社への参詣を試みました。
普門寺
つくば道の半ばに、参道を接して慈眼山三光院普門寺があります。境内にも10台程度おける駐車場もありますが、50Mほど手前の左側に20台程度おける駐車場(空地)もあるので、拠点とするには絶好です。(但し、お参りして)
緩い坂道の参道を行き、山門をくぐって本堂にお参りです。
静かに佇む本堂は十数年前に失火で焼失し、再建されたものですが、宮大工でなく地元の大工さんの手によるもの、とのことです。
お参りをしていると住職さんがわざわざ本堂の扉を開き、由緒、歴史をお話ししてくれ、何故かお守りまでいただいちゃいました。
湧き水を貯めて流す池も風情があり、秋の紅葉のシーズンはまたあでやかとか。
番犬はおとなしく参拝客を見守っています。
トイレも清潔に保たれ、駐車場とともに拠点としては最適です。住職さんにも、駐車場に車を止めたこと、これから他所を廻ることをお伝えし、快諾を得ています。気取らぬ、優しい、それでいて気品のある住職さんでした。
帰り際、参道の入り口にこんな看板を見つけました。駐車場もトイレも成程です。看板の上にいただいたお守りを乗せての写真です。
六所大仏
普門寺からつくば道を少し歩いて逆川を渡ったところで、つくば道から右にはずれて田んぼ道を進みます。
田んぼと集落の端っこに意外に大きな大仏が鎮座しています。筑波山神社を奥宮とし、六所大仏は里宮として崇められているようです。
阿弥陀如来さまのほか、楽し気な石造も置かれています。
ここから六所の滝を目指して山道に入っていきます。
途中、六所皇大神宮というものすごい歴史と由緒があるらしい神宮にお参りします。普段、お参りする人はほとんどいないであろう神宮ですが、杉林を背負った厳粛さはこころ洗われます。
天照大神が腰かけられた石とか。
このあと六所の滝を探しましたが、本道から入る道が分からず断念です。
こんな感じらしいです。
曲がりくねった山道を(と言ってもアスファルト舗装道路ですが)だらだら上っていくと、なにやら広大なキャンプ場らしきところの脇に出ます。筑波ふれあいの里とのこと。現在はコロナ禍で休園中のためひっそりしていますが、夏なんかは凄そうです。
普門寺を出てから約2時間、ようやく筑波山神社の裏手にたどり着きました。
筑波山神社の山門の守護像は仁王様ではなく、倭健命(やまとたけるのみこと)、豊木入日子命(とよきいりひこのみこと)の随神像で、この門も隋神門と言われるそうです。何度も来ているのに、忘れてしまっていました。
隋神門をくぐると、これは最近できたんでしょう、デジタルの案内表示がありました。
帰りはつくば道をまっすぐ下りましたが、山側にふくらんだルートも結構いけてます。