昨夕からショウもない仕事で大阪に出張、何の観光も出来ず(NHK大河ドラマ絡みの大阪城くらいは行きたかったのに)午後に帰京する羽目になった。
唯一、いつの間にやら新装なったJR大阪駅で、イスラム教徒用の<祈祷室>を発見。
たまたま三週間ほど前、息抜きにマレーシアに遊びに行って、普通じゃ買えないお酒文化(デパートとかでは何とか買える)の洗礼を受け、イスラム教を実感したばかりなので、ビビッと興味をそそられたが、観光立国となるにはこういう仕掛けも随所に出てくるのかと、ひとしきり関心。東南アジアにいるかのような大阪を早めに切り上げ、少しだけ自分の時間を作って(さぼって)大好きな京都に立ち寄った。正味2時間。目指すは俗だが大好きな清水寺。
風情を感じたくて京都駅から徒歩にて、七条から五条大橋に向かい、弁慶と牛若丸に思いを馳せながら、雨にけぶる鴨川を渡り、小一時間かけて清水さんへ到着。途中、京都弁が聞きたくて迷ってもいないのに、京都婦人らしきおなごに道を聞くのもご愛嬌。
たどり着いた清水さん。と言うより、途中から修学旅行のガキどもは道を塞ぐは中国人と韓国人は大声でご観光なさるはで、しんみりお参りして湯豆腐で一杯の夢は断たれ、そそくさと帰路についたのだが、そこでたまたま拾ったのがそう京都名物矢沢永吉タクシー。
何気なく止まってもらって乗り込むと、何だか豪華な外車(クライスラー)で、ドアは手動。カーナビの画面は永ちゃんのコンサートで、車内はロックンロール。(乗車後はさすがに音量を絞ってくれたけど、消さない)椅子にはチェーンがぶら下がってりで、やや危ないムードだったけど、オールバックの運転手さんは気さくに「よく乗ってきたね、だいたい敬遠されるんだけどなぁ」と至極親しげに話しかけてくる。
私の好きなハウンドドッグの大友康平の話に及んだら、「あー、この前乗ってもらったけど、荷物を入れようとトランク開けたら、矢沢のタオルが一面で、難しい顔していたっけ。あとで違うお客さんに聞いたら、その後のコンサートの時にそんなイヤな思いをしたことを話していたらしい」と、思いがけない、1470円の20分間でした。
唐突ながら、一番短い手紙の話。どちらも有名だが。
【日本編】家康の家臣、本多作左衛門重次が長篠の戦いの際陣中より妻に送った手紙。「一筆啓上、火の用心、お仙泣かすな、馬肥やせ」
【海外編】ヴィクトル・ユーゴーが「レ・ミゼラブル」の売れ行きを、へき地から書店に尋ねた手紙とその返信。「?」「!」
(何にでも使えそう)