さわやかな冬の好日、”門仲”こと門前仲町の昼の顔を拝みにシラフで徘徊。
粋な飲み屋が多い”門仲”には、夜の部では随分とお世話になっているが、おてんとうさまの下では、景色が違う。
永代通りと清澄通りの交差点が、東京メトロ「門前仲町」駅。
東へ「木場」方面に歩くこと3分、創業 昭和23年の煎餅とお豆の専門店『みやとや』が誘う。
開店早々、こぎれいで可愛らしい商品が陳列。
ミーハーにも人気の老舗で、TVや映画の取材、舞台にもなっている。
店内には芸能人の色紙も沢山、店員さんの対応もゆったり、やさしい。
さらに歩を進めると、陶器の『福山』。インバウンドの購入意欲を如何にもそそりそうな構え。
『福山』と両脇の店舗も含めた大きなビルの1階を占める。ビルの名前は「福山ビル」、稼いでるねー。
店内を冷やかして、
商売っ気のない店番のおじさん(おそらくビルのオーナー)とお話しして、
そして富岡八幡宮。
真っ青な空に鳥居が威厳をもって聳える。 この角度では見えないが、左奥の遠方に近代的なビルが建ってしまったのは残念。
お相撲さんを讃えるお宮でもあり、この「大関力士碑」や奥には「横綱力士碑」も祀られている。
<江戸時代の最高位はたしか「大関」で、「横綱」はその中で別格の尊称だったかと>
何故か伊能忠敬の像。(佐原市散策時の伊能忠敬はこちら)
50歳にして全国測量の旅に出る前に、ここに祈願に訪れたとか。
豪勢なガラス張りの蔵に鎮座する二体の御神輿。
紀伊国屋文左衛門の寄贈とされるもの、と、
敷石を踏みしめて、心きよめて、本殿へお参り。
朱色の柱と緑青の屋根、木々の緑、バックの青空、コントラストは圧巻。
何とかという石・・・。
富岡八幡宮の境内を横から出て、公園でつながる深川不動堂へ。
知らなかったが、大好きな、あの成田山新勝寺の東京別院であった。ちょっと縁を感じる。
真中やや左の整形の建物が新築中の本堂。極めて近代的な外観。その右手の屋根が旧本堂らしい。
新築中の本堂の警備員さんが出来上がる本堂の威容さを、わがことのように嬉しそうに説明してくれていた。
二礼二拍手一礼。
家内安全と、東日本大震災後の一刻も早い復興と、テロの撲滅と、いろいろを願う。お賽銭は1円だったけど、手渡すように捧げ入れた気持ちは通じた、と思う。
おてんとうさまの下の”門仲”もたまにはいい。