アナと雪の女王の千両箱、新春発売か

今年一年、一世を風靡した「アナと雪の女王」の千両箱が、新春2015年に因んで2,015万円で発売されるという。2014年1月2日にも1点限りで発売したとかで、大人気にただあやかってでもなさそうだが、2,015万円、先着3名様、として売るほうも売るほうだが、おそらく好景気(らしき)に乗って、買うほうも買うほうの姿が見えるのであろう。
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実物は純プラチナ製50g小判が50枚ということらしく、直近の相場から単純にはじけば、1,000万円にも満たないが、まぁそれはそれ、キャラクターと希少性の価値なのかと納得したい。千両小判ということから、江戸期におけるその貨幣価値をおさえてみると以下の通りである。


長期にわたる江戸期ゆえ、その価値は年代とともに動いたが、金1両は一般的には現在の価値として8万円から12万円くらいだったようだ。
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金1両=4分=16朱=4,000文=80,000円とすると1文は20円で、かの有名な二八蕎麦は16文だから、320円。職人の日当が300文として6,000円。長屋の家賃は割とリーズナブルで400文として8,000円という具合らしい。

越後屋が悪代官に手渡すワイロは400万円見当、鼠小僧が盗んで逃げる千両箱には約1億円が詰まっていると思えばいい。
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話は飛ぶが、江戸時代末期開国を迫られたころ、既に通商権を得ていた一部の西洋人は、江戸の金と大阪の銀の為替の違いを巧妙に利用して(だまして)莫大な富を築いたという。金融工学に対する彼我の差である。

それにしてもその歌唱力を絶賛され、紅白歌合戦にも出る出ないで、日本中のアナ雪ファンをやきもきさせた松たか子は、ご懐妊されながら女優、歌手として今年何千両を稼いだのであろうか。
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